G空間社会って、なに?

WHAT’S IS GEOSPATIAL SOCIETY

G空間社会とは

今、私たちが生活しているなかで欠かせないものとなっているスマートフォンやタブレット機器。街を歩いていても電車に乗って移動していても多くの人が機器を手にし、 さまざまな情報を集めています。
中でも自分の「位置情報」を活用することで得られるサービス(カーナビ等のルート検索や交通機関の運行情報、店舗でのクーポン利用など)は私たちの生活を便利にしています。
いつでも、どこからでも、世界で何が起きているのか、どこに何があるのかといった情報を「場所」や「位置」を手がかりにして自由に使える社会「G空間社会」の実現が今、近づいてきました。
「G空間社会」とは、地図(自分の位置)や空からの映像、測位衛星(GNSS衛星)等から得られる「いつ・どこ」情報に、さらにさまざまな情報を組み合わせて利活用することでより便利で楽しいサービス、家族や生活を支える安全・安心サービスなどを誰でも受けることができる社会をいいます。
例えば、ショッピング。今では、自分がいる店舗だけではなく、その周辺店舗のお得な情報も手に入るなど…これまでより一歩進んだサービスが当たり前になっています。また、災害時にはアプリや写真を位置情報とともに活用することで家族同士での安否確認やリアルタイムでの被害状況の共有ができるなど防災面でも役に立っています。
このように「G空間社会」は、私たちの生活をより安全に、豊かにするだけでなく、新たな産業やサービスを生み出す社会の仕組みであり、これからの社会インフラのあるべき姿を描く重要な方向性の一つとして注目を集めています。

※ GNSS衛星とは
http://terras.gsi.go.jp/geo_info/GNSS.html

Survey Work

国を「はかる」

G空間社会を実現するために重要な役割を担っている「測量」。国土地理院が管理する基準点により、測量で簡単に位置を求めることができるようになりました。
私たちが普段から使用している地図は、街や道路、川や海、森林などの位置情報を正確に測ることで、誰もが使える共通のものとして整備されています。また、今この瞬間にヒトやモノがどこにいるのか、どう動いているのかを正確に知るためには衛星測位システムも必要不可欠な存在であるとなっています。
私たちが普段から利用している位置情報をもたらしてくれる衛星測位システムの代表的な存在であるGPSは、アメリカ合衆国によって運用されているシステムであることを知っていますか。日本でも、高精度な位置情報を安定して提供するために、2010年に「みちびき」という愛称の準天頂衛星が打ち上げられ、運用が開始されました。
準天頂衛星とは、日本のほぼ真上を飛ぶような軌道で移動しており、近い将来1日24時間正確な位置情報を私たちに提供してくれるようになります。(追加3機が2016~17年度に打ち上げられ、2018年度から4機体制で運用予定。2023年度をめどに持続測位可能な7機体制での運用を開始予定。)

※ 準天頂衛星とは
http://www.jaxa.jp/countdown/f18/overview/michibiki_j.html
(準天頂衛星「みちびき」概要)

Make life beter

豊かな暮らしを「つくる」

G空間社会は、どこに行ってもその地域に根ざした観光情報やイベント情報をリアルタイムに入手することができ、初めて訪れた街でも迷わずに目的地にたどり着けるなど、便利なライフスタイルを実現するだけではありません。
最近では、地方自治体が観光促進のためにG空間情報(地図や位置などの情報)を用いたAR(拡張現実)アプリを積極的に導入するなど、地域の魅力を発信するだけでなく、その地に訪れた人々を楽しませるためのコミュニケーションツールとして活用されています。
また、G空間社会ではその土地に住んでいるお子様やお年寄りが安心して安全に暮らすことができるコミュニティ(高齢者や障害者等へのモビリティ向上、買い物や医療・健康サービスなど)を形成するために「いつ・どこ」情報を活用し、困っているヒトにそっと手をさしのべられる豊かな暮らしを「つくる」役割として期待が寄せられています。

Make life Safer

安心で安全な生活を「まもる」

G空間社会では、近年発生したような災害(2011年3月の東日本大震災、2016年4月の熊本地震)において住民の安心で安全な生活を「まもる」ために、様々なサービスが誕生しています。
例えば、被災された地域の速やかな復旧・復興のために、衛星測位システムから得られた位置情報と地球観測衛星やドローンを用いて撮影した画像をリアルタイムで入手することで、復興のための計画図作成や避難経路の選定を行うことができます。
また、私たちの生活のなかで身近な存在であるSNSを活用した取り組みも進んでおり、被災された方々によって投稿された情報(投稿場所や写真、コメント)から浸水や土砂災害の発生地域を推定するとともに、災害対応関係者間での情報の共有が可能になるなど災害対応への準備は年々、注目が集まっています。

Extend Towards Our Future

未来に「ひろがる」

G空間社会の実現に伴い、今後も「いつ・どこ」情報を活用したさまざまなコンテンツが生み出され、既存のサービスの高度化・発展や新たな産業・サービスが創出されることでしょう。そして、それらのサービスはある特定の分野ではなく、色々な技術と組み合わさり、多分野においてビジネスチャンスの広がりが期待されます。
例えば、既に実用化が進んでいる農作業や建設作業の作業効率向上のためのロボットトラクター、自動車の衝突防止や自動運転なども近い将来、当たり前になっていることでしょう。さらに最近、注目を集めているAI(人工知能)との関わりはより一層深くなり、私たちが想像していなかったようなサービスや製品が登場し、生活に身近のものになっていることでしょう。限りない可能性とひろがりをもった「G空間社会」の実現は、すぐそこまで来ているのです。
是非、この機会に「G空間EXPO」の会場で、現在開始されているサービスや近い将来、私たちの生活を豊かにしてくれる製品やサービスに触れることで、来るべき「G空間社会」を体感してください。