日常生活や経済活動に欠かせない位置と時間の情報"いつ・どこ情報"は「地理空間情報」(以下「G空間情報という」)といい、わが国の最も重要な社会システム基盤のひとつとして位置づけられ、その利用の可能性と領域の広がりに強い期待が寄せられています。また、このG空間情報が広く利活用される社会「G空間社会」(地理空間情報高度活用社会)を目指し、産業界、学界、国・地方公共団体は、それぞれの役割に応じて、G空間情報
に関する製品・サービスの提供、関連する制度、標準基準等の整備を実施しています。※1
さて、東日本大震災では、宇宙、空、陸、海のプラットフォームから様々なG空間情報が収集され、インターネットで公開されました。また、企業やボランティアを含む協働チーム等により、これらの情報がマッシュアップされ、発信されました。これらの活動により、G空間情報が被災状況の迅速な把握に多大の貢献を果たしたことはご存知のとおりです。また、この1年の間に急速に普及したスマートフォンでは、位置情報を使ったサービスが次々と市場に登場しています。
さらに準天頂衛星は、平成22年9月の初号機「みちびき」の打上げに続く、今後の整備体制についての方針が閣議決定されたところです。
このように、G空間情報に関わる多様な技術の進歩、利活用と普及の急速な展開、そして、これらを更に発展させる環境整備により、幕が開いたばかりのG空間社会の更なる進展に経済界の期待が高まっています。
G空間EXPO2012は、G空間社会の具体的なイメージについての国民各層の理解を促すとともに、関連産業を振興するため、[1]技術・製品・サービスなどの展示、[2]講演やシンポジウム、[3]実際に体験できるイベント等を産学官の連携のもとに展開するもので、平成22年に開催されたG空間EXPO(2010)※2 に続く第二弾です。前回は、子どもやお年寄りを含む幅広い年齢層の方々にご来場いただきました。来たるG空間EXPO2012では、ビジネス層および一般の方々を対象に、G空間ビジネスを視野に入れたイベントを展開します。様々な技術・製品・サービスが一堂に会して展開される展示会、シンポジウム、体験イベント等を通して、ヒトやモノの出会いと交流が創出され、関連産業の発展に大きく寄与するものと確信しております。※3
※1 「地理空間情報活用推進基本法」平成19年5月30日公布・8月29日施行、「地理空間情報活用推進基本計画」 平成20年4月15日閣議決定、「地理空間情報産学官連携協議会」平成20年10月16日発足
※2 G空間EXPO(2010)は、平成22年9月19日(日)・20日(月・祝)・21日(火)の3日間、パシフィコ横浜で開催されました。
※3 「地理空間情報サービス産業の将来ビジョンについて」(平成20年7月、経済産業省商務情報政策局)によると、G空間社会が実現されると、平成20年には約4兆円だった関連産業の市場規模が、平成25年には約10兆円規模になると予測されており、経済界から注目されています。